「楽しめる=身につく」ではない
タブレット学習で注意しなければならないのが、楽しめるからと言ってそれが学力向上に直結するわけではないということです。 もちろん楽しんで勉強できることはタブレット教材の大きなメリットです。しかし、実際に学力が上がらなければ、それはゲームと何ら変わりません。なんとなくでタブレット教材を選ぶのではなく、しっかりと考えた上で選びましょう!
ゲーム感覚で楽しいのは利点だが…
タブレット教材は教材間の違いが大きいです。しっかり体系的な勉強ができるものからそうでないものまで幅広く存在します。例えば、教材の中には漢字や算数の単純な問題ばかりを集めてゲーム感覚で出来るようなものもあります。単純な問題は理解がしやすく、スピード感をもって解き進めることができるので、アニメーションが付くことで本当にゲームのような感覚で楽しんで勉強できます。
ただ、それでテストでよい点が取れるようになるかといったらそうではありません。ピンポイントでその部分を学習したい子どもにとっては効果があるかもしれませんが、そうでない子どもにはゲームのように楽しく、単純な問題を解いて、勉強ができるようになった気持ちにさせるだけでしかありません。
このように子どもが楽しめても、実際の学力向上にはあまりつながらないこともあります。そうならないためにはズバリ、体系的な学習ができる教材を選びましょう。体系的な学習とは、言い換えれば、幅広く基礎をしっかりと理解する学習です。難しい問題でも基礎をしっかり押さえていればできることがほとんどですので、結果的に解ける問題の幅が広がっていきます。
従来の3タイプ
■動画配信型:
講師のレクチャービデオを視聴するタイプ。理解しやすいが、反復演習などがないため知識が定着しにくい。
■問題集型:
画面上でひたすら問題集を解いていくタイプ。知識は定着するが、解説が浅いため理解力のある子どもでないと難しい。
■ゲーム型:
携帯用ゲーム機などを使って学習するタイプ。楽しく学習できるが、単純な問題ばかりで体系的な学習ができない。
従来はこれらの3タイプが主流でした。この中で注意しなければいけないのはゲーム型でしょう。楽しく勉強するというタブレット学習の利点を最大限に生かしてはいるが、その先にあるべき学力向上という部分が圧倒的に欠けているのです。普段ゲームをする代わりに、ゲーム型の教材をやらせるのであれば頭の体操になってよいかもしれませんが、実際の勉強としてやらせるのであれば、非常に頼りないと言わざるを得ません。
最近人気なのは組み合わせ型
最近では従来の3タイプに合った欠点を補うべく、それぞれを組み合わせたタブレット教材が出てきているんです。
動画配信型は定着のしやすさという部分に欠けているので、反復演習が特徴の問題集型を組み合わせるといった具合に、短所を補い、長所を伸ばす形で進化をしているのです。
中でもおすすめなのは比較1位の「すらら」です。3タイプのいいとこどりをしているまさに組み合わせ型のタブレット教材。失敗したくないなら「すらら」をおすすめします。